中医学(中国伝統医学)では、気は、すべての生命活動の根源的物質と捉え、流体である「気」を練り養うことで、より強壮な心身をつくると、説かれています。
生まれもって備わった気を「先天の気」、生活の中で培う気を「後天の気」とし、「先天の気」の働きを補うべく「後天の気」を得て、更なる活力を生むと考えます。
「後天の気」は、天・地・混元の気であり、骨中の髄を充たし、五臓六腑を丈夫にする、旬の野菜や魚介を食し、併せて、呼吸(気功)を用いて「天・地・混元の気」を得る。
このように、自然の摂理に応じた「旬の気」は、強壮な心身をつくると、捉えています。 人は、身体の衰えを感じる年齢になると、いつまでも健康でいたいと願いも強くなり、公園などで、朝から気功や太極拳などに、励む姿を、中国で多く観られる所以です。
しかし、現代の日本人にとっての「気」は、「 気のせい = 曖昧なもの 」として扱われ、気を入れて・・・ 気を張って・・・ 気を抜かないで・・・ 気丈に振る舞う・・・ 気楽にして・・・ 気遣いなく・・・ 気を休めて・・・ 気配り・・・ などなど・・・
日頃、何気なく「気」と関わって暮らしてますが、どうも「腑に落ちない」存在です。気功することを、練功といいます。 因みに「練」とは、練習・練磨・鍛錬を意図し、「練れば優れる」と、同じ概念です。