写真:ジャズシンガー 三重県松阪市出身の杉山貴子さん
“気あわせ”ってな~に?
結論から言えば、前回の記事「コミュニケーションの基本」と同様に、
他者の気の動きに耳を傾け、その動きに自らの気をそわせてゆき、
他者の気の動きを増幅させてゆくのが、“気あわせ” です。
気には波動がありますから、“気あわせ” によって波動を共鳴させ、
気の動き(波動)を増幅させつつ、他者の心身を順応させてゆければ、
気は自然に流れはじめ、やがて健全な状態が保たれるようになります。
“気あわせ” は、自らの大切な気(魂の一部)を無駄に使うことなく、
他者の停滞している気を目覚めさせ、他者を元気にしてゆく、
外気療法(気功法)のひとつです。
気功は、吐納、導引、定功、静功、内功、調息、静坐と呼ばれてた伝統療法を、
中国北載河気功研究所の劉貴珍氏らが、保健療法として体系化したものですが、
他者を癒す外気療法と、自ら治癒力を高める内気療法に大別し扱われています。
TVやインターネット動画などで、さまざまな気功が紹介されていますので、
人を揺らせたり、飛ばしたりする光景を見られたこともあろうかと思います。
しかし、これらの気功は、一時的なリラクゼーション効果は得られるものの、
本質(恒久)的な治癒効果(抗病能力)を得るまでには至っていません。
むしろ、副作用のような偏差を起こす場合があり、平常時にも関わらず、
体が勝手に揺れ出したり、不快感が続いたり、体調を崩すこともあります。
例えば、自発動功と呼ばれる気功療法は、前述のような偏差を起こし易く、
反って、精神を病んでしまう危険性などの報告も寄せられています。
以前もお伝えしましたが、気の正体は、生命力の源である“魂”の一部です。
そんな大事な気ですから、普段から心掛けて、気を練り蓄えておかないと、
知らぬ間に気が出てしまい、抗病能力など気の力を失う危険もあります。
気が集まれば生命となり、気が放散すれば死となると荘子の言葉にもあり、
むやみに気を発することへの、戒めとして解釈することもできます。
気を発しすぎて、自らの気を弱めてしまい、短命になる気功師もいます。
気を弱めてしまうと、自らの気場(幸運を引き寄せる力)も小さくなります。
だから、“気”は使い過ぎないように、“気”をつけてください。
気の放散を必要最小限に留め、他者の気を発動させるのが “気あわせ” です。
コミュニケーションのあり方とよく似ているので、
“心と体の対話術” と呼ぶこともあります。
相手の思い(気)に耳を傾け、相手の意(気)にそわせながら、
きちんと空気(気)を読んで、キャッチボール(気あわせ)しましょう。
気功もコミュニケーションも、無駄に気(気)を使い過ぎてはダメですよっ
Louis Armstrong – Saint Louis Blues
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