1. 考えない → 潜在能力(治癒細胞など)へのアプローチは、“考える” 大脳新皮質を休ませ、“感じる” 古皮質を働かせます。練功中は、「このやり方で、本当にいいのだろうか?」などと疑問視せず、ありのままの感覚を、受け入れることが重要です。禅の修業と同様、考えることを避け、雑念を払い、 心静かに、感じることを優先させ、そして無の時間を過ごします。
2. 頑張らない → 頑張ろうとすると、交感神経(緊張)を誘発させ、真のリラクゼーション効果が得られません。従って、「必ず毎日続けなきゃ」とか、「無理して長く続けよう」とか、プレッシャーをかけないように、心がけます。治癒細胞の働きを活発にするには、副交感神経(弛緩)を優先させ、気の流れやすい、体をつくることが重要です。
3. ゆったりと心地よく → 練功中は、呼吸も、動作も、心の動きも、そして内蔵も、すべて滑らかなに、しなやかに、ゆったりと動かせます。あわせて、口元に笑みを浮かべ、これらの緩やかな動きの中に、心地よさを感じ続けることが重要です。人(細胞)は、不快な状態が長く続くと体調を崩し、やがて病気になってしまいます。
4. 起動点は下腹部から → 丈夫で健康な心身を得るためには、日頃から下腹部(臍下丹田)を鍛え、霊薬である“内丹”をつくることが重要です。練功時も、この臍下丹田から気を発動させ、気を全身にめぐらせた後、再び臍下丹田に気を収めてから、練功を終えます。
腹力呼吸の動きも同様に、膨らませる時も、縮ませる時も、臍下丹田(下腹部の内部)から動き始めます。臍下丹田には、第2の脳と呼ばれる腸があり、この脳機能を十分に発揮させる。そんな習慣をつけることが、生命力(抗病力)を高める結果に繋がります。
5. 重心は下半身にあり → 「馬に跨った様な姿勢で、杭のようにひたすら立ち続ける」という、見た目は全く静止した状態の立ち方(馬歩站杭功)があります。あるいは動きを伴う、練功法も様々ありますが、いずれの場合も、重心を下半身におき、常に安定感を得る習慣をつけます。その意図は、脚腰を鍛えるだけでなく、全身の全ての器官機能(筋骨・血管・内臓など)を活性化するための、重要な役割を担ってます。
下半身(太股・膝関節・脹脛等)の緊張による痛みは、無理に我慢せず、疲れたら、曲げてる膝を軽く伸ばし、楽な姿勢で、練功を続けます。これら下半身の緊張は、放鬆功で弛緩させるのが、本来の鍛錬方法ですが、指導者がついて、きちんとサポートしないと、弊害が生じる恐れもあります。また、背筋はスッキリと伸ばし、高椅子に腰を下ろすような姿勢でおこない、膝が爪先から前に出ないよう、踵に重心をとるのが基本です。