人の老化は、心臓より上部から始まります。重力の影響を受け、心臓から上は血の巡りが悪く、常に貧血状態! 足先から戻ろうとする血液も上昇しにくくなり、骨も肉も内臓も、常に圧迫され続けています。なので、人は時折り意識的に頭部(脳)に血を送らねばなりません。
お辞儀するように頭を下げ(前屈し)ゆったりと呼吸しながら、水泳のバタフライをするように、肩甲骨(肩・腕)を1分ほど回し、気血の滞りやすい頸椎周辺の筋肉をほぐして、脳に血を送ります。運転疲れ・パソコン疲れなどの時、この前屈運動すれば、疲れも眠気も視力も肩こりも本当スッキリします。
1セット1分までとしますが、頻繁に1日何回も何回も繰り返せば、必ず細胞(特に中枢機能)の働きは復活し、若返ってきます。これは、中国古来の代表的な不老術の一つです。唾液もよく出るようになり、景色も色濃く見えるようになります。背骨の牽引効果もあって神経の働きがよくなるので、頚椎症や腰痛対策にも、そして脳トレ(頭の体操)効果も上ります。
脳のエネルギー源は酸素とブドウ糖。脳が消費する酸素量は、全身の消費量の約20%、血管が詰まって、脳全体に運ばれないと、神経細胞は死んでしまう。普段さほど意識してないですが、心臓より上部は常に貧血状態です。運転疲れ・パソコン疲れは勿論の事、疲れを感じていなくても、このように1分ほど肩を回せば、脳・脊椎・内臓の働きを活発にし、薄毛、肩こり、脳卒中、認知症予防そして抗うつ剤の代替策など、全身の機能を正常化させ、肌年齢までも若返らせます。
野生動物は頭部を低くし活動してるので、脳も衰えにくいのですが、人は二足歩行(就寝時は無活動)なので、この前屈運動が必要です。脳の機能を十分に発揮させるためにも、ホント大事な運動なんです。心臓より上部の疲労感を、確実に改善できますのでお試しください。